ネタバレ無し感想『アバター: ウェイ・オブ・ウォーター』

 この文章は私がバイトするゴールデン街のバーで結成された合評会にて提出した文章をブログで読みやすい体裁に若干修正したものです。

 アバターWoWのストーリー・展開・結末については全く触れてません。

 

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 こんなのアトラクションじゃないか!

 フロリダのディズニーランドにはアバターの世界を再現したコーナーがあるらしい。2009年の1作目でアバターの世界を好きになったわたしは、東京ディズニーランドにもどうか出来てほしい、わたしもパンドラ(例の青人間が住んでいる地球外惑星である)に行ってみたい……と常々思っていた。

 が、その願望は今作で満たされた。

 ストーリーについてなにか言おうと思えば言えるが、そんなことよりも知らない世界を探検できるライド系アトラクション作品として最高だったので超満足である。もうディズニーにアバターエリアは無くて良い。映画館で3DメガネをかけてIMAXレーザーで観ることが出来たものを現実に構築するのは不可能だと思う。


 今回わたしはIMAXレーザー・HFR・3Dの揃ったTOHOシネマ新宿で鑑賞した。割引デーだったが追加料金が加算されてチケット代は2,500円くらい。ものは試しで1,600円のパンフレットも購入したので合計で4,000円程度をこの映画に払ったことになる。

 正直高額だと感じるが、現代の感覚ではそれだけモリモリに購入すればそのくらいの価格になってもおかしくない、といったところだろう。


 技術の発達により美麗なCGや斬新な造形だけではさほど感動しなくなった。観客の上がりきったハードルを超える手段として、アバターはやりすぎと思うほどの詳細な作り込みをしており、また、その世界を観てほしいという気迫でこちらを圧倒してくる。

 パンドラの熱帯雨林、地面に寝転んでカメラが空に向けられているシーン、雨粒が3Dで自分の眼前に降り注いだときには完全に映像の世界へ没入してしまっていた。

 これでいいや、もうまた2,3年後に同じ体験ができるならその時も2,500円だって3,000円だって払えるな、という感覚に陥る。


 ちなみに、パンフレットとして売られているものも中身を観てみたら資料集であり、「ビジュアルディクショナリー」というタイトルだった。こんなの止めたり巻き戻したりしたとしても伝わらんよ!という設定がビッッッッシリ書いてある。伝わらないけど存在は目の端で認識している、そういうディティールが映されるということが、3時間まったく眠らずに楽しめた理由の一つだと思う。


 そういう訳で、2024年12月20日に公開される次作でも3D、IMAXで鑑賞する予定だ。それまでにディズニーランドでアバターワールドがオープンしたとしても、本当のパンドラを体験できるのはそれしか方法が無いと考えている。

 

余談……TwitterGoogle検索を眺めていると「Avatar: The Way of Water」と書くのは長いためサブタイトルを「WoW」と省略して呼ぶようだ。日本の映画公式Twitterで使用されているハッシュタグは「#アバターWOW」。アバターわお!って感じで楽しげ。次作は「アバターYEAH」とかだといいなって思っている。